教員・修了生の声

教員・修了生の声
教員
丸⽥孝志

現職 | 教授 |
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専門分野 | 中国近現代史 中国共産党史 |
研究内容 | 【近現代中国のシンボルと民俗をめぐる政治史 ・社会史】 【近現代中国における戦争・政治動員と社会変容】 20世紀の中国共産党権力が、節句、人生儀礼、縁日などの伝統的民俗の時間や民間信仰を利用して、近代の時間秩序、新暦の時間、記念日、国旗、指導者像などを社会に導入し社会統合、政治動員を進める過程と社会の反応を研究しています。また、日中戦争から朝鮮戦争時期を中心とした時期の政治動員と社会の変容を兵士、復員兵、兵士の家族・遺族の生活と政治参加を中心に研究しています。 |
世界と未来を見つめる総合科学的思考
二度の世界大戦の惨禍を受けて確立された世界の規範や倫理が、大きな挑戦に晒されている今日、専門細分化された学問の成果は、現代世界とどのような関係を切り結んでいけるのでしょうか。人間総合科学プログラムは、専門的知識を学びながら、個々の学問的課題が世界と我々の未来にいかなる意義を持つのか、多角的な視野をもって探究する場です。この課題に共に取り組む仲間を待っています。
修了生
神田美鈴(2024年3月終了,国際協力銀行(JBIC)勤務)

現職 | 株式会社国際協力銀行 外国審査部 |
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略歴 | 2022年 総合科学部国際共創学科卒業 2024年 大学院人間社会科学研究科人間総合科学プログラム修了 |
【広い視座】
本プログラムでは、自身の研究分野にかかる専門的知識や方法論を学ぶだけでなく、多種多様な学問に触れることができました。まずは、指導教員と共に自身の軸となる学問をより深く丁寧に学ぶ。そしてその軸を中心に、関心のある問いに対してどのようなアプローチができるか、一点に偏らない広い視座を持って研究することができたと思います。時々迷子になることもありましたが、その経験さえも学問の奥深さを知るきっかけとなりました。
現在、私は政府系の金融機関で働いています。配属先では、マクロ経済分析や、外国政府の信用力を審査する仕事をしており、一見、大学院での研究(メキシコの地域研究)とはかけ離れたもののように感じるかもしれません。配属され、周りに経済学修士や博士が溢れていても、ほとんど学んだことのない経済学の専門性を求められた時も、むしろ新しい視点がこれから獲得できることに喜びを感じられるのは、人間総合科学プログラムで自分の軸を持ちながら、様々な視点に触れさせていただけたからだと感じています。
【かけがえのない出会い】
研究では時々迷子になることもあります。私も思うように研究が進まず、思い悩むこともありましたが、素晴らしい先生や先輩、友人、後輩たちの出会いに恵まれたと感じており、卒業した今でも連絡をとっています。人間総合科学プログラムを通して得る、ひとつひとつの出会いを大切にして、ぜひ貪欲に学びを楽しんでください。
孫 姿慧(2024年3月終了,北海道大学博士後期課程)

現職 | 北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院 博士後期課程の学生 |
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略歴 | 2022年 広島大学総合科学部国際共創学科卒業 2024年 広島大学院人間総合科学プログラム修了 |
【多分野を越えた学びとその先の未来】
本プログラムでは、異なる分野を横断する視野と実践的プロジェクトを通じ、複雑な社会問題に多角的に取り組む力を養いました。理論と実践の融合により、自己の可能性を広げる貴重な学びを得ることができました。
進学当初は将来について迷うこともありましたが、人間総合科学プログラムでの学びを通じて、新たな可能性を見出すことができました。仲間や先生方との交流は大きな刺激となり、特に指導教授の張慶在先生をはじめ、多くの先生方に支えられながら学際的な視点を深められたことに感謝しています。このプログラムでの学びを通じて得た多様な経験は、現在の研究につながっていると実感しており、研究を進める上での大きな支えとなっています。
現在は、北海道大学大学院で観光とメディアの融合に焦点を当て、デジタルメディアを活用した持続可能な観光の実現に向けた研究に取り組んでいます。人間総合科学プログラムで培った学際的な視点を活かし、今後も新たな挑戦を続けていきたいと考えています。
【挑戦を恐れず未来へ】
一歩踏み出す勇気が、新たな発見と成長をもたらします。多様な学びの中で、自分自身の可能性を信じ、積極的に挑戦してください!